しつけ

噛み癖がある犬——怪我をする前に知っておきたいこと

「子犬のうちは甘噛みが可愛くて放置していたら、いつの間にか本気噛みになってしまった」「お客さんに噛みついてしまって謝罪した」「家族全員が噛まれるのを恐れて歩いている」——噛み癖は放置すると取り返しのつかない事態を招く、最も深刻なしつけ問題のひとつです。

「そのうち直るだろう」と先延ばしにした結果、問題が深刻化してしまうケースは非常に多いです。

早めの対応が、愛犬と家族を守ることにつながります。

なぜ噛むのか

犬が噛む理由はさまざまです。

遊びの延長で興奮した状態(甘噛みの多くの原因)、

恐怖・威嚇(近づかれたくないときの防衛)、

痛みや不快感(触られたくないところを触られたとき)、

要求(もっと遊んでほしいなど)、

テリトリーの防衛、

興奮のコントロールができていないなど。

噛む理由によって対応方法も変わってきます。

まず「なぜ噛んでいるのか」を冷静に観察することが大切です。

甘噛み・遊び噛みへの対処

子犬は兄弟犬との遊びの中で「これ以上噛んだら痛い」という感覚を自然に学んでいきます。

一人っ子だったり、早期に親兄弟から引き離された犬はこの学びが不足しがちです。

対処法は「噛んだら遊びが終わる」を徹底すること

噛まれた瞬間に、その場で立ち上がり、背を向けて30秒ほど無視します。

「噛む=楽しいことが終わる」という経験を繰り返すことで、徐々に力加減を学んでいきます。

噛まれたときに「痛い!」と大きな声を出してしまうと逆効果になることがあるので、静かに立ち去る(背を向ける)ということがポイントです。

また「噛んでいいもの」を用意することも重要です。

コング、ロープおもちゃ、耐久性の高い噛むおもちゃなど、噛む欲求を適切に発散できるアイテムを活用しましょう。

「これはダメ」だけでなく、「これはOK」を同時に提供することが、犬にとってわかりやすいルールになります。

子どもや高齢者がいる家庭は特に注意

子どもや高齢者は犬に対して予測不能な動きをすることがあり、噛みつき事故のリスクが高まります。

子どもがいる家庭では、「犬と子どもを二人きりにしない」というルールを徹底することが重要です。

また、子どもに「犬との正しい接し方」を教えることも、事故防止に大きく役立ちます。

威嚇を伴う噛みつきは要注意

歯を見せてうなる、固まって目を細める、低い声でうなりながら近づいてくる——こういった行動とともに噛みつきがある場合は、恐怖や痛みが背景にある可能性が高く、素人判断での対処は危険です。

無理に矯正しようとすると、噛みつきが激しくなることもあります。

この場合は必ず早めに専門家に相談してください。噛みつきの問題は、専門家の力を借りることで大きく改善するケースが多いです。

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