愛犬が吠え続ける、リードを引っ張って止まらない、何度呼んでも来ない、家具をかじる——そんな毎日に疲れ果てて、「もしかして私の育て方が悪かったの?」と落ち込んでいませんか?
SNSで見かける「お利口な犬」の動画と比べて、「うちの子だけがこんなに大変なのかも」と孤独に感じている方も多いはずです。
しつけがうまくいかない日々が続くと、精神的につらくなることもあると思います。大好きな愛犬なのに、叱ってしまった自分を責めて、夜に落ち込む——そんな経験をしている飼い主さんは、決して少なくありません。
でも、安心してください。しつけに悩む飼い主さんは、実はとても多いのです。
「問題行動」が増えてくる時期
特に生後6ヶ月〜1歳半は「反抗期」とも呼ばれる時期で、体は大きくなりエネルギーが有り余っているのに、まだ社会のルールを学んでいる途中という難しいフェーズです。
この時期に問題行動が増えるのは、ごく自然なことといえます。
また、犬種によっても成長のスピードは異なり、大型犬は特に精神的な成熟に時間がかかることがあります。
もちろん、同じ犬種でも個体差はあるので、この犬種なら早い・遅いといったことを一概に判断することは難しいです。
また、犬が問題行動を起こすのは、意地悪でも飼い主への反発でもありません。
「エネルギーを発散できる場所がない」「何がOKで何がNGなのか理解できていない」「退屈している」「不安を感じている」——原因はシンプルであることがほとんどです。
犬は本質的に、飼い主と良好な関係を築きたいと思っています。
問題行動はその「助けを求めるサイン」として受け取ることもできます。吠えるのも、噛むのも、引っ張るのも、犬なりの「言葉」なのです。
大切なのは「今からでも遅くない」という事実を飼い主である皆さんが知っておくことです。犬は何歳からでも新しいことを学ぶことができます。
ただし、学ばせ方には犬に合ったやり方があります。
大声で叱る、力で押さえつけるといった方法は、一時的に行動を止めることはあっても、根本的な解決にはなりません。
むしろ犬に恐怖心や不信感を植え付け、別の問題行動につながることもあります。「厳しくしないといけない」という思い込みを、まず手放してみましょう。
しつけを行う上で大切なこと
重要なのは、犬が「これをすれば良いんだ」と自ら理解し、選択できる環境を整えることです。

しつけとは犬を支配することではなく、犬と人間が共生し、一緒に暮らすためのルールを作っていく作業です。
そのためには、飼い主自身が「なぜこの行動が起きているのか」を理解することが何より重要です。原因を知れば、対策は自然と見えてきます。
また、しつけは毎日の積み重ねです。
1回のトレーニングで劇的に変わることはほとんどありません。
しかし、毎日5分でも正しいアプローチを続けることで、1ヶ月後・3ヶ月後には確実に変化が生まれます。
「今日もできなかった」ではなく、「今日も少し積み重ねた」と捉える視点が、長続きの秘訣です。
焦らなくても大丈夫。完璧にできなくていいです。
毎日少しずつ、あなたと愛犬の間に信頼を積み重ねていくこと——それがすべての出発点です。
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